夜間 頻尿の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
60代男性
20年ほど鮮魚売り場で働いている為か、最近冷えもあり、日中も何回もトイレに行き、トイレを我慢できなく困ります。
夜中も2-3回は起き、寝不足で頭がふらつく事も有り悩んでいました。
さらに数年前から難聴で通院をしていますが改善しません。
先輩の紹介で漢方相談。
震災の影響や今年の寒波で、尿もれ、トイレが近い方の相談が増えています。年齢的に腎虚(泌尿器系全般の老化)の方の、夜間の頻尿は不眠の原因になります。
漢方では、腎を全身の水分代謝をコントロールする中心的な臓器(腎)で、尿の生成、膀胱括約筋の収縮と弛緩を調節しています。
全身を温める腎陽(熱エネルギー)が不足すると、腎の水分代謝が低下して頻尿が起きたり、尿の出が悪いなどの症状が現れます。
この方は体質的に腎陽虚(熱エネルギー不足)、瘀血(血行不良)、気虚(消化器の低下)などがありました。
数年前から難聴が起きていて、腎の老化(腎虚)のサインを見逃していたようです。補腎薬と消化器の働きを高め、血行を改善する漢方をお勧めしました。
再来され 体も温まり尿の回数も減り、少し続けて見たいと話されました。
耳鳴の方は少し時間がかかりますが、原因が腎虚、瘀血、気虚なので、
この様に違う病気、頻尿、耳鳴を同じ薬で改善する事を、中国医学では「異病同治」と言います。
「違う病気」でも治し方は同じと言う事です。
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